巴乙第12節

ブラジルサッカーの鼓動：セリエB注目

セリエBは単なるステップアップではなく、クラブたちが頂点へ返り咲くための試練場。20チームが勝ち残りと昇格をかけ、毎試合が重みを持つ。今年は特に激しさを増している。

下位チームの奮起、中堅チームの崩壊、タイトル候補の着実な積み上げ――点数以上のものがここにはある。それは伝説への道だ。

第12節：拮抗と情熱の一週間

第12節は予測不可能だった。6月下旬から7月上旬にかけて行われた36試合中、僅か5試合しかクリーンシートを記録できず、攻撃が支配した証拠だ。

注目すべきはボルタ・レドンド対アヴァイの一戦――チャンスを逃した両者による1-1ドロー。そしてボタフォゴSP対チャペコエンセでは、84分にアウェイが決定的なゴールを奪取。激しい雨の中での白熱した勝負だった。

またアマゾンFC対ヴィーラ・ノヴァでは終盤10分間に2ゴールが決まり、流れが一気に変わった。これがファンが惹かれる所以だ――これはサッカーではない。統計とともに繰り広げられる劇場である。

戦術的洞察：輝く者と失速する者

得点だけでなく、データから読み取れる真実がある。

ゴイアスは驚異的な支配力を発揮——平均ポゼッション率56％以上でミス数も最少。中盤三枚は指揮官のように冷静に機能していた。

一方でアヴァイは3得点を挙げたものの、セットプレーからの失点が3ゴールと深刻な課題だった。

さらにクリシウマも復調傾向——圧迫強度（＋0.8パス/分）向上だが、ボックス内オープンプレーでの決定機処理率は低いままだ。

数字だけでは語れない真実がある――サッカーは華麗さだけで勝つのではない。正確さこそ勝利への鍵だ。

これからどうなる？昇格夢が燃える！

来週のフラメンゴ・デ・アルコベルドゥ対ナウティコや、さらに大きな一戦であるブラガンティーノ対コリチバにも緊張感が走っている。

だが最も重要なのは、「今シーズンの一点が最終順位で5位分の差」になる可能性だ。昨年より好調なノバ・イグアシューク（6試合中4勝）、怪我で苦戦するものの粘り強いブルスクェら――争いはまさに広範囲に及んでいる。

心理面も大きな要素となるだろう。セリエBでは自信は感染するし、一つの敗因で崩れることもある。

データで生きながらも感情を尊重する私にとって――見逃せないのは数字ではなく、「汗と野心に濡れた土上で生まれる物語」である。