ブラジルセリエB第12節:熱戦と戦術の饗宴
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ブラジルセリエB:南米サッカーの名脇役
華やかな1部リーグの陰に隠れがちですが、1971年創設のブラジルセリエBは、常に最も戦術的に興味深く、情熱的な試合を提供しています。20チームが参加するこのリーグは、未来のスターたちの登竜門であり、既存選手たちの復帰の舞台でもあります。
第12節ハイライト:守備が勝利を決めた瞬間
今節で最も印象的だったのは、11試合中6試合が1点差で決着したことです。ボタフォゴ-SPのチャペコエンセ戦(1-0)は、守備組織が攻撃の才能を上回った典型例でした。彼らのDFラインは87%という驚異的なタックル成功率を記録し、チャペコエンセをシュート2本に抑え込みました。
ヴォルタ・レドンダ対アヴァイ(1-1)では、アヴァイが86分に同点ゴールを決める劇的な瞬間がありました。これはセリエBの試合が「終了哨子後2分経つまで終わらない」ことを改めて証明する結果となりました(実際に試合が終了したのは現地時間00:26でした)。
戦術分析:ゴイアスの注目すべきプレー
ゴイアスのアトレチコ・ミネイロ戦(2-1)では、ポジショナルローテーションを巧みに活用しました。彼らの中盤トリオはペップ・グアルディオラも納得するようなパストライアングルを作り出し、最終ラインでのパス成功率83%を達成。しかしセットプレーからの失点は3試合連続であり、課題も残しています。
今後の展望:昇格争いが熱く
パラナ・クーベがクリチューマ戦(1-0)で勝利し、本格的な昇格候補として台頭する中、上位4枠を巡る争いは予測不可能な展開になっています。次節は首位コリチーバとサプライズパッケージのアマゾナスFCとの対決に注目。異なるスタイル同士の戦術的なチェスゲームになるでしょう。
FootyNerd42
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